花街の想い出 祇園甲部 2 やっぱり着物は最高!

こやまあきゆき

2007年01月30日 00:34

学生時代の後輩が、祇園生まれだったお陰で20才で出入りするようになった私は、知らなかったいろいろな祇園の素顔に接する事が出来た。彼女の祖母が、お茶屋さんを経営。お母さんは割烹屋さんを経営。とはいえ隣接していた。自宅は白川の方にあったが、祇園祭りの時には、彼女の浴衣を女子部員は皆借りて、全員浴衣姿で出かけた。といっても、どうも彼女は夏着物風。着こなし仕草すべてがなれているからか美しい。驚いたのは彼女の家に皆で戻ってから。皆お腹すいたはりまっしゃろ、座って待ってて、(さすがにおくれやす、まではつけなかったが、京都弁のイントネーション。そして、タスキがけで、袖をまくると台所で料理の準備を始めた。「すご~い」男女を問わず、そのテキパキした動きに一同ただただ感嘆の声。15人位いたので、「何か手伝いないか~」と鼻の下伸ばして台所に入ろうとすると、「男はんは、台所にはいらんといて、てつどうてくれはるんやったら、○○さんと○○さんてつどうて!」と、強く、台所に入るのん拒否された。指名された2人の女子部員も、「切ったりするのも手際よすぎて手伝う事あらへん」と、運びやにてっしていた。この時の手料理のおいしかった事。祇園祭りが来ると今も思い出す。

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