花街の想い出 祇園甲部 1 20歳でデビュー

こやまあきゆき

2007年01月30日 00:15

私が初めて「お茶屋」さんという、京都の華やかな世界にデヴューしたのは、お酒が飲める20歳の大学3回生の時だった。とは言ってもこれが実は、裏口入学。大学時代1回生のときは、中学以来の合唱部の関係で、「京都産業大学グリークラブ」の団員になっていたので、早朝から夜遅くまでの練習の日々。合唱連名の吉村先生の指導。橋本部長の叱咤激励の声。遊ぶ暇もなかった。ドイツ語学科で第二外国語がフランス語。ついに勉強の遅れを取り戻す為に、2回生の時に美人1回生の後輩に誘われて、いっしょに「ドイツ語研究会」に入った。しかし倶楽部は、3人以外全員男性。なんとなく殺伐とした中で、ひたすらNHK講座の練習。もっと楽しく勉強やろうよ!といろんなことやりだしたら、翌年新入部員は、ほとんど女の子ばっかりに、気が付けば半分女子部員。そんな中に祇園生まれの実に明るく、礼儀正しい女の子がいた。変えるバスもいっしょなので、いつしか祇園で途中下車。特別実費で飲ませていただいた。おなかがすいた時に取る料理の方が高かった。

関連記事